当院についに電子カルテがやってきました。
厚労省が経産省の圧力に負けて、さらにデジタル庁とかにも「なんで医療はIT化が進まないんだ!」と圧に負けて推進が決定されたものです。
電カルは大病院には結構前から導入されてきてましたが、クリニックレベルでは導入が進んでいませんでした。
それはそれなりの理由があるんですけどね〜
特に救急と電カルは相性が悪い・・・
バタバタしている中で,「えーっと・・このボタンから入力するんだっけ?」とかやれないですよ。
大病院でも救急部ではなかなか電カルは相性悪いです。
でも時代の流れに徐々に負けて、電カル導入率が上がってきています。
さらにマイナ保険証だの、電子処方箋だの・・・今後は各社の電カルを共通プラットフォームにして、その患者さんの他院での診断とか投薬とかすぐにわかるようになる・・・とかいろいろ言われると、まあ、導入せざるを得ないかなぁと思うわけです。
で、当院でも1月14日から導入されました。
導入費用は2000万円オーバーです。
この費用を電子カルテは取り返してはくれません。
そして昨日が電カル初日でした。
スタッフ全員が頭の上に「?」を描きながらも、電カル業者の方が夜遅くまで残って指導していただき、なんとかやりましたが・・・
いままでの紙カルテだと40人〜60人の患者さんを診療できていたのが、昨日はわずか26人(涙)。
はたして紙カルテと同じスピードで診療できる日は来るのでしょうか?
ただ赤字額が増えて、倒産に至る日が近づいただけ・・・なんてことは無いでしょうか?
院長は今、とってもとっても心配なのです。
大手企業が相次いで初任給の引き上げを表明しているようです。
その額が・・・信じられないくらい高い!
30万円??すげえ・・・
しかも軒並み・・・
一般社会のサラリーマンってこんなに高給取りなの?
当院の看護師さんの初任給25万円なんですけど・・・
事務員さんは20万円程度だし・・・
でも当院はこれ以上出すと人件費だけで潰れちゃう・・・
どうしてこんなに出せるんだろう?
やっぱり医療は収入が国に統制されているからかな?
年々減ってるし・・・
せめて人並みに給与が出せるような医療費を付けてくれないかしら?
年末年始だって、軒並み9連休取れる会社が30万円出すのに、9連勤(しかも連日超過激務)だった我々が給与出せないって・・・なんか日本の社会構造がおかしくないか?
こんな状況が続くなら医療従事者はいなくなるぜ。。。
実際、埼玉県内の看護学校・・・入学希望者が軒並み定員割れしているそうです。
まあ、今から医療系を目指す若者は将来を見る目がないよね。
ちなみに医師歴37年目の私、院長の給与・・・30万円です。
財務省!厚労省!ちゃんと考えないと日本の医療なくなるぞ!
みなさん、明けましておめでとうございます。
院長は今年も神田明神に初詣に行ってきました。
埼玉県住民になってから、だいたい毎年元旦に行っております。
例年は午前中に行って、16時から診療していたのですが、今年は副院長が担当だったので、院長はゆっくり初詣に行かせてもらいました。
私は中央区東日本橋にて出生しましたので、氏神さんが神田明神なんだそうです。
小さい頃も何度も神田明神に連れて行かれました。
高校生の頃も大晦日の夜から彼女と神田明神→湯島天神→御徒町で年越しデートしたものです・・・
今年も神田明神はたくさんの人でいっぱいでした。
みんな2025年への希望を胸に神様に成就を祈ったのでしょう。
院長は、クリニックが潰れないように・・・そして勝負に勝てるように・・・、美人のお姉さんがファンになってくれますように祈ってきました。
あ、中村アンさんに会えますように・・・浜辺美波ちゃんに会えますように・・・小芝風花ちゃんにも会えますように・・・
願い事が多かったので奮発して1000円賽銭に入れてきました。
いくつ叶うかな????
毎日、発熱を主訴に患者さんが押し寄せています。
まさに「押し寄せる」という表現がぴったりな感じ・・・
当院の駐車場入り口で、入ってくる車と出て行こうとする車でごった返し・・・前の道まで渋滞を作ってしまうような状態。
昨日は警察が出動してきました。
連日100名以上の患者さんが受診されており(通常は40名程度なのですが・・・)、昨日は外来診療が終わったのが午前2時半でした。
最後の方は、20時頃に受付された方でしたから、6時間も待ったことになります。
アメリカのER並の待ち時間ですね・・・
海外の救急外来・・・いわゆるERでは、発熱などの軽症患者さんの待ち時間は3時間は早いほう・・・6時間、下手すると半日なんて言うこともあります。
さすがに一人の医師で130人を診察するとそれに近い状況になってしまいます。。。。。
でも早くしようとして3分診療だと、これまた文句が出るしね。
医師的にはちゃんと診察して考えられる疾患、状態を説明して、投薬して帰してあげたいのですけど・・・
本日31日は、20時で診察を終了いたします。
明日、1月1日も通常通り16時から診療します。
さあ、今年もあと数時間・・・頑張るぞ!
年末になりました。
例年、この時期は一般の医療機関が休診になるので当院はめちゃめちゃ混みます。
それが今年は・・・まだ他院が診療しているこの時期から、患者さんが殺到しています。
原因は、発熱疾患の爆発的流行。
現在流行しているのは、インフルエンザが急増中、コロナもまだいるし、「他院で検査して、インフルもコロナも陰性だった」っていう人で咳が続いている人はマイコプラズマ肺炎だったりします。
幼稚園や学校では、一人が感染するとすぐに周囲に伝搬するので、あっという間に学級閉鎖になります。
そして冬休みになって家庭で伝染・・・今は大人が子供から感染して受診する人が多いようです。
さて現在、当院には毎日60名を超える患者さんが受診しています。
無制限に受け付けると100名を超えてしまい、17時頃に受付した人を診察するのが夜中の1時になってしまいますので、22時頃までに診察可能な人数に制限させていただいています。
そうすると50-60名程度なのです。
普段は40名程度で22時頃までかかるのですが、明らかなインフルエンザやコロナだと検査して陽性かどうかが判定できるので、1人にかかる診察時間が短くて済みます。
なので50-60名程度に制限していますが、救急車の受入や外傷の処置、心肺停止の方の蘇生など時間がかかるケースが入ると、24時近くになる可能性もあります。
私含め、医師も看護師も事務さんも16時からずっと休まず(夕食を取る暇も無く・・)働いていますので、どうか皆様温かい目で見て下さいね(中には「なんでこんなに待たせるんだ!」と受付に食ってかかる人がいます)。
文句言われても決して先に診察することはありませんので・・・
ただし、重症そうな方は先に診療することはあります。
「俺の方が先に受付したじゃないか!」とか言わないように・・・医学的知見に基づいて優先しておりますので・・
年末年始、皆様が心安らかに過ごせますように、スタッフ一同がんばります。