その救急車本当に必要ですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の秋あたりから、しょうもない症状での救急車要請が増えてきています。

一時、コロナ禍で救急車を呼ぶことがはばかられていた時期がありました(令和2年から4年頃)。

でも、昨年の出動件数は過去最高件数を更新してしまいました。

各自治体の広報は上のようなポスターを掲示して市民の自覚を促そうとしていますが・・・

 

救急車が1回出動する毎に、約5〜10万円の税金がかかっているという試算があります。

軽傷者が救急車要請すると、本当に救急車を必要としている重症者の搬送が遅れるというデータもあります。

「そんなことは起きないでしょ?」「救急車は呼べばすぐ来てくれるはず・・」というのはもはや幻想です。

 

現在、川越市でも、市内の救急車全隊が出動してしまい、その間にかかってきた要請に対しては、「いま、救急隊は全隊出動していてそちらに回せませんので、自力で病院に行って下さい」とか、CPA(心肺停止)の人に対しては出動できる救急車が居ない場合は、赤い消防車に乗って消防隊が現場に行って心肺蘇生を始めるのです。

 

我がクリニックに実際にかかってきた救急車の要請電話・・

① 1週間前から嘔気、下痢が続いている。少しずつ改善してきているが、長くなったので診て欲しい

② 子供が机に頭をぶつけた。今はけろっとして遊んでいるが診て欲しい

③ 10日間、便が出ていない

④ かかりつけ医からもらっている薬が無くなったので欲しい

などなど・・・

 

当院に来る手段が無いならまだしも・・・タクシーとか知り合いの人に頼んで来るとか無いのですかね?

119かける前に、もう一度考えてみて下さい。

「その119・・本当に緊急ですか?」