マスメディアを始めとして、世の中の人達が心配しているのが「人食いバクテリア」と呼ばれる、A群溶血性連鎖球菌です。
この菌は子供の咽頭炎の原因菌として多く、そこら中に生息している菌です。
弱い菌なので、抗生物質を早めに投与すれば数日で症状が軽快します。
いわゆる咽頭炎や扁桃炎による感染が重篤化することは余り無いのですが、手足に出来た傷から菌が皮下組織や筋肉に入ると壊死性筋膜炎を発症します。
いわゆる「人食い」という状況はこの壊死性筋膜炎が広がったものです。
感染の進行が早いのが特徴で、指だけの感染だったのが数時間で腕全体の感染に・・・
その後も全身に広がって、敗血症性ショックに陥り命に関わります。
なので、傷は早めに石けん付けてきれいに洗浄・・というのが医師が勧める創傷処置なのです。
ところが、現在、溶連菌検査キットが品薄で、医療機関に入ってきません。
なので「溶連菌感染ですね」という診断が出来ない状況です。
マスメディアの方々も、「A群溶連菌は怖いんです!」ばかり報道してないで、「検査キットが不足しており、確定診断が出来ない状況です」をもっと喧伝してもらわないと!!
いくら危ない疾患だと言っても、検査キットが無ければ確定診断は難しいです。
もっと世の中に出回るように報道してください!
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