福島原発の処理水をどうしようもなくなって、ついに海洋放出が始まりました。
政治家さん達やマスコミは、年間の放出量は他国に比べて少ないとか、通常の原発から出される放射性物質の濃度より低いとか、いろいろな理由を述べていますが・・・
ちょっとトリチウムについて勉強しましょう。
放射線物質トリチウムは、半減期がだいた12年程度。
つまり24年で放射線量は1/4、36年で1/8、48年で1/16です。
β線という放射線を放出しながら崩壊するのですが、このβ線はエネルギーが小さく、水中で周囲数cm程度までしか影響は出ないそうです。
自然界にもトリチウムは大量に存在しているそうで、地球に降ってくる宇宙線によって、年間約7京ベクレル!のトリチウムが生成されているそうです。
京って・・・(笑)7×1016
上の右のグラフを見てください。
1962年頃に地球上のトリチウム濃度が最高値だったんです。
この頃、米ソを中心に核実験が盛んに行われていました。
核実験由来のトリチウムは最高で2.4×1020 に達したそうです。
院長は1963年生まれなので、幼少時に影響を受けた可能性がありますね・・・
現在の地球上のトリチウムはピーク時の1000分の1程度です。
ちなみに今回の福島に貯蔵されている量は、8.6×1014 ベクレルです。
左の図を見ると、福島の放出量は決して多いものでは無いものと思われますね。
結論から言うと、トリチウムはあまり問題では無いように思えます。
たぶん、海洋産物にも人体にも影響は出ないのでしょう・・・
処理水中に含まれるのが本当にトリチウムだけなんでしょうか?
ストロンチウムとかセシウムとかは含まれていないのでしょうか?
院長はそっちが心配です・・・
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