① 基本的に、これを行えば安全というものは存在しない
② リスクを的確に把握し、それを回避することが安全である
③ リスクの把握には状況に応じた柔軟な対応が必要
特に①は響きました。
いろいろな病院では、医療安全委員会ってのがあって、いろんなマニュアルが書かれているんです。
たとえば、見えない静脈を穿刺する際はエコーで評価しながらこうやって刺せ・・みたいな。
そうするとマニュアルオタクが発生して、「マニュアルどおりにやらないとダメ!」って言い始めるんです。
「マニュアル通りにやれば良い」
「マニュアルから外れてはいけない」
もちろんマニュアルは知ってく必要はありますが、それに捕らわれてはいけないんですね。
基本的な方針を知っている上で、状況に応じて的確な対応をする。
それが一番安全・・・と。
たしかにマニュアルだけやれば良いなら、医師とか看護師とか薬剤師とか各種の国家資格は必要なくて、高校生のアルバイトを雇ってマニュアル配れば良いですもん。
国家資格を持つと言うことは、自分の判断で対応出来るということ。
もちろんそのための知識や技術を持っていると言うことです。
我がクリニックのスタッフにはいつもそういう話をしているのですが・・・
他の医療機関でやってきた看護師達は最初は非常に戸惑います。
でも自分の責任の下にいろいろな場面での対応をしていく・・わからなければ他の人からの助言の元に、さらに考えて動くことで、次第にプロフェッショナルな人間になっていきます。
他の施設から見学に来る方々も結構いらっしゃるのですが、多くの方々が当院のスタッフの動きを見て驚きます。
「え?そこまで看護師さんが判断しちゃうんですね?」
「スタッフがここまで動いてくれるとお医者さんとしては楽ですよね〜」
医療安全学を学べば学ぶほど、マニュアル通りにやらなくて良い!自分の頭で考えろ!という風土を今後も維持したいと思っています。
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