危険!川越マラソン!

先月行われた、川越マラソンで60台の男性が心肺停止で死亡されたそうです。

以前から川越マラソンの救護態勢は不備だらけな印象があったのですが、今回、ついに死者を出してしまった感が否めませんね。


そもそも、救護班が少なすぎます。

東京マラソンやさいたまシティマラソンに比べても、AEDの配置や台数が圧倒的に少ないのです。


例えば東京マラソンでは国士舘大学体育学部スポーツ医科学科の学生、同学科及び大学院の卒業生、教員など総勢200名が参加し、大会をサポートしているそうです。

実際には、ママチャリにAEDを搭載してランナーたちの間を付いて走行し、倒れた人がいれば、すぐにAEDでショックをかける・・・


今回の亡くなった方は、倒れてから、周囲のランナーたちが自主的に心臓マッサージ等行ったようですが、AED装着までに20分以上かかっている・・・・

もしかしたら、5分以内に装着&解析できていれば、早期のショックをかけて助けられたかもしれない・・・

救急に携わっている身としては、非常に残念な結果でした。


コース図を見ても、途中、AED設置場所はわずか5ヶ所のみです。


だからと言って、運営側から医療サイドに応援を要請したとか、大学にボランティアを要請したという話は聞きません。(うちが医師会に入ってないからか、話は全くなかった)


このままでは、川越マラソンは危険!と言わざるをえません。

さて、来年以降、どう運営するのでしょうか?


わがクリニックに要請くれば、総出で応援行くのに・・・・






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コメント: 8
  • #1

    マーガレット (日曜日, 13 12月 2015 07:37)

    まずは亡くなられた方の御冥福を御祈りいたします。
    私の兄がこのマラソン大会に参加していまして、この話を聞きました。AEDに対する認知度も高くなったとは思いますが、1分1秒を争うなかでこの体制では十分とは決して言えませんね…。
    救えたかもしれない命、と思うと胸が締め付けられますね。
    とはいえ、今目の前で人が倒れた時自分がとっさに行動できるものか?と考えさせられます。
    一度AED講習受けておくべきですね。

  • #2

    nyar! (日曜日, 13 12月 2015 20:04)

    季節柄涼しいし、ハーフまでだし、リスクは低いと判断したのかな。
    当日の救急救護体制は119番頼りだったと聞いています。
    コースマップも、まるで救護所まで連れて来いと言わんばかり。
    せめて、沿道でAED置いてるところへ協力を依頼しておくとか。コンビニでもあるとこにはありますし。
    もし出番が来たら、どこのAEDでも電池代くらいは出してあげてね。運営さん。

  • #3

    Gs√スタンド☆マン (日曜日, 13 12月 2015 22:46)

    こんばんは。

    川越マラソンで亡くなられた人がいたのですか。。。

    残念です。

    今年、ニュースでありましたが、高校生が競歩大会で倒れて心不全で亡くなったのを思い出しました。

    助かるかもしれない命を助けられないのは、非常に残念です。

    AEDはもっともっと普及してほしいですね。ただ、バッテリーやパッドの使用期限があることには驚きました。

    車輛の電源や電気自動車からAEDを作動させたりできればいいのになぁ。

    AED内蔵バッテリーだけではなく。。。

    いろいろなハードルはあると思いますが。


    医師会に入らないと話も来ないのはショックですねー。


    年末は忙しくなると思いますが、お体に気をつけ頑張って下さい。


  • #4

    どこかの高田純次もどき (金曜日, 18 12月 2015 01:58)

    川越マラソンの救護体制は本当にお粗末です。

    亡くなられた方やそのご家族のことを思うと本当に胸が痛いです。

    この救護体制に怒りさえ覚えます。

    マラソン大会を開催するからには、そのリスクも考え、それに対応するべく方策をしったりと固めておかないといけないですよね。

    回りのマラソン大会を見てみると、CPAが出てもボランティアによるモバイル隊等により、ROSCし社会復帰をしている方々が多くいます。

    そういう大会と、川越マラソンとの違いを運営側は知るべきですよね。

    少しの知恵と対策で、救える命が1つでも増えるのなら、予算がないからなんて言えませんよね…

  • #5

    かいごや (土曜日, 19 12月 2015 18:59)

    職員の皆様こんにちは。


    救急医療も待ちの姿勢じゃなくて、出て行くのが最先端じゃないですか。
    夜間診療が必要だと、先を見据えて行動する院長。

    言われるのを待つのではなく、協力部隊という形で、次回からは川越救急クリニックと近隣の消防署・昔の職場の同僚を募ってAED部隊作っちゃいましょう。
    そっちの方が、院長らしいです

  • #6

    院長 (日曜日, 20 12月 2015 01:52)

    かいごやさん
    来年は押しかけてみましょうか・・・

    どこかの高田純次もどきさん(名前が長えよ!)
    お怒りですね・・・その気持ちはわかります

    Gs√スタンド☆マンさん
    TOYOTAの技術には、プリウスにAED搭載出来るようにしてよ!って頼んでるのですが、『そんなに需要ありますかね〜??』で終わります。

    nyar!さん
    そうですよね・・救護体制が整わない理由の一つが、『予算がない』らしいですよ。そんなもの、最初から予算ぐらい付けろや!って感じですね。

    マーガレットさん
    消防に聞けば、いつどこで講習会やるか教えてくれます。是非受けてみて下さい。

  • #7

    川越ランナーより。 (木曜日, 29 6月 2023 00:01)

    助けられた命かもしれませんね。しかし。言うだけ番長でなく、要請があれば、なんて言ってないで、ボランティアで参加してください。

  • #8

    院長 (金曜日, 30 6月 2023 16:00)

    川越ランナーより。さん
    コメントありがとうございます。私もそう思ったので、2022年は川越マラソンの救護ドクターとして参加致しました。
    やっぱり問題点が多々あったので、後日、実行委員会にレポート用紙5枚のお手紙を書き、今後の改善点を指摘致しました。
    2023年、どれくらい改善されているか楽しみですね。
    もちろん、今年も救護ドクターとして参加予定です(実行委員会が嫌がるかも知れないけど・・・)。