あほか?

今、救急隊から電話がかかってきた。


68歳の男性。

以前、肝硬変で治療をしていた人・・・勝手に治療は自己中断。

普段から上腹部痛、背部痛を自覚しながらも飲酒を続けている・・・


昨日昼間からずっと飲酒。

夜中3時に腹痛、背部痛で動けないため119要請。


基本、医者は治療の意志のない患者は診ません。

治療を自己中断して、さらに飲酒を続けている人を、治療の意志ありとはとうてい思えない。

もちろんお断りしました。

朝まで待って、昔のかかりつけ病院に受診しなさい・・と。


しかしこれでも当院は救急車を1台断ったことになります。

県は救急情報システムで救急病院を評価しようとしています。

我がクリニックの評価はこれで下がります。

あ〜あ・・・


こんな患者でも、119で呼ばれれば病院搬送しようとするべきなのでしょうか?

改めて日本の救急車のシステムがおかしいと思う今日この頃です。



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コメント: 11
  • #1

    mizuno (月曜日, 08 9月 2014 16:51)

    勝手に治療を中断しておいて、困ったら救急車を読んで病院を頼る…どういうつもりなんでしょうか。搬送の受け入れの可否だけで病院を評価しようという考えも表面的ですね。それに、たしかにこの件は断ったかもしれませんが、近隣のどの病院よりも受け入れ率は一番良いと思います川越救急クリニックは笑

  • #2

    nyar! (火曜日, 09 9月 2014 14:59)

    評価には響きませんよ。ふだんがすごいですから。
    パーフェクトを目指すと疲れますよ。
    評価方法がおかしい、もとい不完全なんですから。
    断りたくないんだオレは!
    その気持ちが伝わってきました。

  • #3

    yasu (金曜日, 03 10月 2014 15:39)

    著書拝見しました。
    救急診療、お疲れ様です!
    ところで・・・。
    その人はアルコール依存症でしょう。
    依存症は本人の意志ではどないもしようもありません。
    我が国ではアルコール飲料に税金がかかりますが、それが依存症対策にびた一文まわされていません。
    依存症の治療でもすこしずつ進歩はあります。本人のかすかな治りたい意思を大切に、大切に灯すこともできることがあります。
    もっとも、なにをいってもダメな人もおりますが。
    身体を丁寧にみてもらって、それをきっかけに断酒に取り組む人もいます。
    もちろん、喉元過ぎれば熱さを忘れるひとも山ほどいます。
    それまでの人生の本人さんにはどうもしようもない部分で傷ついてしまい
    自分を大事にできない人は大勢います。

    という人がいると思えば「こいつー」と思うこと減るかと存じます。

    貴院がますます盛況となりますことをお祈り申し上げます。

    場末の精神科医より

  • #4

    white (金曜日, 03 10月 2014 23:14)

    去年同居の姑を亡くしました。
    長年のアルコール依存症で家族みんなに迷惑をかけ、
    なくなるその日までお酒を買いに行っていました。
    死因は心不全で、心臓が悪かったようなのですが、家族には黙っていて、やはり途中で治療を止めていたようです。
    同居していたのに、発見は1日たっていました。
    冷たく思われるかもしれないのですが、どうにも手をつけられませんでした。
    なんの病気にしろ、本人が治る気にならないとどんな人でも治せませんよね。


  • #5

    tom (土曜日, 04 10月 2014 01:58)

    突然すみません。
    遠方に住んでいますがテレビで貴院を拝見し、何か遠くからでもお役に立てることが有ればとこちらを拝見しました。

    数年前身内をくも膜下出血で亡くしました。
    アルコール依存症から肝硬変を引き起こしていたため止血できず脳ヘルニアからの脳死でした。
    ご存じの通り肝機能が低下している場合出血が有れば自然に止まることは有りません。
    救急車でたらいまわしではなく脳外科のある病院でMRI撮ってはたらいまわしされつづけた為間に合わなかったようです。
    (平日の朝でした。もちろん各病院に後日検査費を払って回りました。)

    彼はある出来事から自暴自棄になり、自殺未遂も経験していました。

    しかし、一念発起してお酒をやめようとしていました。
    他の家族はアルコール依存症についてあなたがた同様全く理解していませんでした。
    気持ちが弱いからだと思っていました。
    まずは家族をはじめ周りの人にこの病気を理解してもらうことから始めました。
    本人も必死でした。
    でもやめられないんです。
    yasu様も書かれていますが、あなたがたは周りが見放さないことで助かる命(気持ち)をも見殺しにしたのかもしれません。

    彼は死にたくないからやめるんだと言っていました。
    断酒専門の医院に自ら通って、断酒の会で身の上話をしたりしていました。 
    しかし結局止められずに血を吐き救急車で運ばれました。
    今度内臓にあるたくさんの瘤のどれかが破裂したら死ぬかもしれないと言われ毎月つらい検査も受けていました。
    専門の隔離施設への入院も考えていました。
    それでもお酒をやめることはできませんでした。
    そんなときの脳内出血でした…。

    治る気が無いと他の人が決めつけるのは、それも医療従事者があほとまで言うのはいかがなものでしょうか。
    こちらを見てがっかりしました。

  • #6

    ひまわり (土曜日, 04 10月 2014)

    川越先生、昨日テレビを拝見しました。

    そして、
    縦社会の医師歯科医師の世界で、
    このような方々の医師もいて下さることに、
    感銘を受けました。
    ありがとうございます。
    それから、周囲から、何を言われても、
    正当と思想することは、貫く勇気を貰えました。

    遠方ですが、陰ながら応援したいと思いました。

    お身体には、ご注意・ご自愛下さいませ。
    スタッフの皆様も、頑張って下さい。

  • #7

    りんこ (日曜日, 05 10月 2014 20:47)

     アルコール依存症が{病気}であり、本人の意思だけでは直しにくいという事を、世間の人にもっと知って欲しいです。
    私の叔母がアルコール依存症でしたがその息子は病気との認識が乏しく、叔母を責めていたのが悲しかったです。

  • #8

    summer (月曜日, 06 10月 2014 11:56)

    Dr.上原、
    先日、テレビで拝見しました。先生の熱意に本当に心を揺さぶられました。
    こんな志の高い先生がいらっしゃったんだと感動しました。
    いろんな患者がいるんで、大変だと思います。
    みなさん、アルコール依存症など色々な意見があると思いますが、
    私個人としては、自分の体を大事にできない人はアウトだと思います。
    誰の体でもない自分の体です。人任せにしないで、責任をもってまず、自分
    ができる範囲でケアしないと。なんでも医者任せにする、人のせいにすること
    には疑問を感じざるをえません。 
    先生が、その患者さんをお断りされたことは、熱意があるがゆえだと思います。
    他にもたくさんの先生の治療を必要とされてる患者さんが運ばれてくるわけですから。
    その患者さんも色々な状況や問題を抱えて、そのような状態になったと思いますが、
    ご本人が自身の命を軽んじていることを大変残念に思います。


  • #9

    ななし (月曜日, 13 10月 2014 00:38)

    内科の病院に入院している患者のうち約30%はアルコール依存症を疑うという話を耳にしたことがあります。
    アルコールが体にダメージを与えるタイプの人の平均寿命は50才より短いと言います。
    頭にダメージを残すタイプはのちのちアルコール性の認知症になる可能性があると言います。

    体を壊し何度も病院に入院し「これ以上お酒を飲んだら死ぬ」と医者から言われても、アルコール依存症の人はお酒をやめられません。
    依存症は精神科領域だからです。
    依存症に患ってしまうと、本人の意思だけでは「飲みたい」などの衝動は抑えられません。

  • #10

    患者28号 (月曜日, 13 10月 2014 16:25)

    はじめまして。以前にお世話になった者です。先生の志に感銘を受けコメントさせて頂きます。不眠不休で患者の為の医療を実践されている先生とスタッフの皆さんに感謝しかありません。批判的なコメントをされている方は何にも知らないのでしょうね・・・残念です。今回のような患者さんには言いたい事は山ほどありますがやめておきます。スタッフの皆様方の激務を知る患者の1人としましては、先生、スタッフの皆様のお身体が心配です。患者の為=スタッフの健康です。お身体を御自愛下さいませ。

  • #11

    かいごや (火曜日, 21 10月 2014 23:02)

    本日の朝日新聞の記事を拝読しました。

    痛みを取ってくれればそれだけで良い。
    完全に医療従事者をバカにしている物言い出すよね。
    下手すりゃ、あそこの医師は・・・。といちゃもんつけかねません。

    継続して治療した上で、どのような結果になるかは神のみぞ知るですが、
    それでも急変した場合は、その主治医は快く救急処置又は、連携を図ってくれるのだと思います。
    救急の受入不可問題や医療従事者の負担の問題。
    複合的な問題はあるとは思いますが、患者サイドのモラルの問題も取り上げるべきだと思います。