以前より、救急告示病院って補助金もらうための方便だな・・と思っているのですが、この8ケ月の間に、「おいおい、いい加減にしろよ」と思う事例がいくつかありました。
その中で、もっとも多かったのが、「救急告示病院に行ったら、担当科が違うので診れない・・と言われたため、救急車を要請した」というケース。
そう!要するに、告示病院のロビーから、患者さんやご家族が119に電話して、救急車を要請した・・・というケースです。
これってある意味笑い話ですが、本当にあった話・・・しかも複数の告示病院で行われています。
医師法第19条【診療義務等】
(1)診療に従事する医師は、診察治療の求があつた場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない。
専門じゃないから・・という理由は正当な事由とは認められず、そういう理由では断れないはずなんですけど・・・
さすがに要請してくる救急隊員もあきれ気味の口調で、「○○病院の目の前なんですが・・」
こんな医療を続けてたら、医者は救急隊員だけじゃなく、世間から笑いものになりそうですよね。みんな少し考えたほうが良いですよ。
当院が開業して早8ヶ月。この間に救急告示病院の前から救急搬送されて来た患者さんは10人以上います。
コメントをお書きください
飯塚の救急救命士 (月曜日, 20 2月 2012 16:02)
私は、福岡県の筑豊地区で救急隊員として働いています。2次救急医療機関の組織・医師は馬鹿の塊です。上記に書かれていることなど日常茶飯事です。病院広報紙の理念では、「地域住民のニーズにこたえる。」、「地域密着型」など嘘八百を並べ、中身は腐っています。このままでは、3次医療機関は疲れ果て、救急医療自体、破たんの一途をたどるだけです。患者関係者と医療機関との狭間にいる私たち救急隊員は、精神的・肉体的に限界です。
一般外科医 (日曜日, 19 8月 2012 22:52)
中高年の一般外科医ですが、昔は骨折は当然受けたし、ギブス固定、キュンチャーや、スピードトラックで牽引もしてきました。
以前、骨折をみて、明日整形外科の先生に診てもらいましょうといったら、患者に憤慨されて、整形外科の医者を呼んでくれと言われました。
それから、救急車で骨折の疑いでの要請では「一般外科医で整形外科では無いけれど、それでよければ搬入して良いですよ。」と云うと、ほぼ100%来ません。それが患者の要請だと思います。また、これを云わずに骨折を受ける事の方が、問題になると思っています。他の疾患も同様でしょう。