出荷調整

薬品の出荷調整が続いています。

いや、どんどん悪化していると言った方が良いでしょう。

現時点で入荷できない薬品が10種類以上あるのです。

そして今回、追い打ちをかけてきたのが・・・

ナウゼリン

我がクリニックでは細粒を採用していました。

いわゆる制吐薬として使用されるもので、細粒は小児の胃腸炎などに処方します。

この薬が今回、出荷調整になるとの通知が来ました。

 

そもそもこの出荷調整の発端は・・・

1.あるジェネリックメーカーが不適切な製造方法を行ったため数週間の営業停止を受けた

2. コロナで人工呼吸患者が激増したため麻酔導入薬などの需要が一気に高まり生産が追いつかなくなった

3. 院長の勘ぐりですが・・・1.が摘発されて、同じような製造をしていた製薬会社が相次いで自社製品を回収し始めた

などが理由です。

 

日本薬剤師会が今年8月に公表したアンケート結果では、入手困難になった医薬品は3173品目にも上るそうです。

 

この状況に対して、厚生労働省は特に何もしてない様に見えます。

 

薬品の製造や販売に関わる官庁は厚労省です。

このような事態が発生したこと、ならびに持続&悪化してきていることは、医薬行政の失政と言わざるを得ません。

 

もうすぐ、皆さんが服用されている薬も、「この薬、今は手に入らないんで、しばらく待ってもらえませんか?」と言われる様になるはずです。

 

当院では、小児の胃腸炎に関して、制吐薬は錠剤か坐薬しか出せなくなります。

どうしても散剤という方は、処方箋を出しますので調剤薬局でもらってください。

ただ、調剤薬局にも在庫分しか残ってないので・・・・あしからず。

 

衆議院選挙が終わったばかりでなんですが・・・これも皆さんが選んだ(選挙にも行かなかった)結果の一つなのです。