学校での突然死ゼロを目指して・・

ご存じですか?

現在、国内では年間20〜30人の学童が体育活動中の事故で死亡・重度の障害を来しています。

つい先月も京都でマラソン大会中に中学生が心肺停止に陥りました。

このような事故の際に、学校現場で、そこにいる人たちが何ができて、どうしなければならないのか・・・そしてそのためにどのような準備をしておくべきなのか??

 

2月10日にさいたま市の小学校で、日本AED財団が主体となり、「学校での突然死ゼロを目指して  〜「ASUKAモデル」と小学校からの救命教育の推進」という集まり(シンポジウム)が開催されました。

 

 

 学童が倒れた際に、一番近くにいるのは、お友達・・・・

だからまずは子供たち自身に救命法の基礎を教える。

じつに理にかなった方法です。

もちろん担任の先生が保健の先生とペアで、応急手当普及員の資格を取得してもらいます。

そして授業として、救命講習を教える・・・

 

ところが、実際は地方自治体の予算不足、教育長の認識不足、教職員の時間不足、資機材購入費用の不足等々、様々な理由で実践できていない市町村の方が圧倒的に多いのです。

ASUKAモデル発祥の地、さいたま市では全小中学校で救命教育が授業として行われています。

しかし、お隣の上尾市、川越市、富士見市などではまだ行われていません。

 

仮に人間が心肺停止に陥った際、その人の救命率は時間との勝負になります。

すぐに救命処置が開始されれば9割の人が救命可能と言われていますが、だいたい1分経過するごとに10%ずつ救命率が低下。

8分経過すると救命率が2割を切ります。

この8分・・というのは、日本国内で119から救急隊が現場に到着するまでのおおよその平均時間です。

 

子供たちは、「お友達の命を助けたい!」と願っているのに、「予算不足、人員不足、時間不足」など大人の理屈で話が進みません。

出来ない理由を並べるのではなく、どうやるかを考えませんか?

いま大人たちのやる気が試されています。

 

埼玉医科大学総合医療センターの先生を始めとする多くの方々とともに、我々は、まず私立(予算とかのしがらみが少ないので・・)学校法人星野学園小学校で救命教育を開始しました。

今後、川越市立の小学校教育でも導入されることを夢見ながら・・・

 

是非、下記HPをご覧ください。

http://aed-project.jp/movies/movie5.html(下の写真をクリックすればリンクします)

 

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コメント: 1
  • #1

    かいごや (月曜日, 12 2月 2018 20:26)

    川越や富士見はまだ、積極的?にドクターヘリを要請していますが、我が上尾市は事業開始からの累計で10件程度です。
    お隣市だから、スピード勝負にもってこいなのですが・・・。
    赤十字Drカーも要請している雰囲気ないし・・・。
    川越救命の方が近くても、赤十字救命に搬送することが多いし・・・。

    ただ、ケアマネの集まりで、消防を講師に招いたときは、質疑応答よりも胸骨圧迫を体験させましたよ。上尾消防は・・・。

    私ですか?実体験はないですが、赤十字の3日間コース、さいたま市消防の3時間コース2回、教習場2回人形でやったことあります。
    流石に包帯法は忘れたなあ・・・。