たまには学術的な話題も・・・

毎年5月頃に、その冬に流行るだろうインフルエンザの型を厚労省が決定します。

それに基づいてワクチンが作られるのですが・・・

 

今年は7月に厚労省が型を変更。

通常より2ヶ月遅れてワクチン生産が始まったのです。

 

おかげで全国的にワクチン不足に悩んでいます。

 

これを「ワクチン行政の失政」と言わずしてなんなのでしょう??

こういうのを野党は追及して欲しいなあ。

財務省も医療費削減ばかり言ってないで、予防医学は将来の医療費削減につながるんだから、ワクチン行政に予算を付けるくらいの理解があってしかるべきだと思いますね。

 

さて、ワクチン不足に際して、こんな医学論文をみつけました。

Half- vs Full-Dose Trivalent Inactivated Influenza Vaccine (2004-2005)Age, Dose, and Sex Effects on Immune Responses

Arch Intern Med. 2008;168(22):2405-2414. doi:10.1001/archinternmed.2008.513
一言で言うと、インフルエンザワクチン、足りなかったら、通常の半量でも結構効くよ!
というのを証明した内容です。
また、良く聞かれるのですが・・・「妊娠しているのですけど接種して大丈夫ですか?」と言うのに対する一つの答えが・・・
Effectiveness of maternal influenza immunization in mothers and infants.
 2008 Oct9;359(15):1555-64. doi: 10.1056/NEJMoa0708630. Epub2008Sep 17.
妊娠後期の母体にインフルエンザワクチンを接種すると胎児にも抗体が移行し、出生後6ヶ月までの期間のインフルエンザに罹患する率を下げた・・・という論文です。
調べてみるといろいろ出てきますね。

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コメント: 1
  • #1

    りん (水曜日, 08 11月 2017 13:18)

    今年も無事インフルエンザ接種することができました。ありがとうございます。
    ワクチン不足について知ることができて良かったです。周りでも、予約がとれないと言う人がちらほら出てきました。