幼稚園、保育園関係者へ・・・そして親御さんへ

当院の外来は、相変わらず子供の感冒症状がたくさん来ます。

中には耳が痛い中耳炎・・・扁桃腺が真っ赤に腫れた扁桃炎・・・

 

さて、いつも困るのが、お母さんからの申し出です。

「保育園ではお薬飲ませてくれないので朝晩だけでも良いですか?」

「幼稚園は薬持ち込み禁止なんです・・」

 

たとえば一番基本的な抗生物質・・・ペニシリン系という薬があります。

あるいは世の中の多くの小児科の先生が処方する、セフェム系という薬もそうですが、朝晩2回・・よりは1日3回・・さらには1日4回処方の方が効果が得られることが多いのです。

 

まったく、何の権利があって医者の処方を制限するんでしょうかね?

どう考えても、保育園、幼稚園の保身としか思えないんですが・・・

 

まあ、救急医療も、専門以外の患者さんを診て、結果が思わしくなければすぐ訴えられます。

幼稚園、保育園も同じなんでしょうね。

薬を飲ませ忘れたら責められる・・・他の子に取られて捨てられたら親に責められる・・

そう考えると、いったいこんな世の中にしている原因はどこにあるのか???なんだ、自業自得じゃん・・・っていう話になってしまいますね。

 

もっとお互いに他人を思いやる気持ちって持てないんですかね?いったい日本人はどうなっちゃったんでしょうか?

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    harumama (月曜日, 11 3月 2013 20:10)

    娘の通っていた幼稚園の先生に聞いた話しですが、
    親からの質問があまりにもレベルが低すぎて困るとか。そんな事、普通に考えて親が判断する事では?心の中では思っているそうです。確かに!!そんな事言ったら大変な事になりそうです。翌日には園、先生の悪口が広がっていますね…

  • #2

    院長 (火曜日, 12 3月 2013 02:21)

    harumamaさん・・・こんにちは。あまりに他人に責任を押しつけすぎるのではないでしょうか?自己責任・・という言葉が今の日本人には一番不足しているように思えます。我が子の治療方針さえ、自分で決められない親がすごく多いんです。そのくせ、子供が親のたばこを食べた・・とか親の薬を飲んだ・・となると、自分たちの責任は棚に上げて、「早くなんとかしろ!」って態度です。あ〜あ・・馬鹿じゃなかろうか?