病院の実情

今夜は、とある救急病院の院長先生とお酒を飲みつつ懇談してきました。

350床規模の病院だそうですが、運営は厳しい状況が続いているようです。

まず、第1に勤務してくれる医師や看護師が確保できない・・・

 

勤務医の集まりである、全国医師連盟の調査によると、勤務医の7割が「今の病院を辞めたいと思っている」そうです!!

彼らが一番不満に思っているのは、勤務体系・・・まあ要するに当直勤務の翌日に通常勤務をこなすのは疲れるし、ミスをしないか不安だ・・というものです。

まあ、医師の立場からすれば当たり前の不安なのですが・・・

 

さて、病院長も現場叩き上げの人物です。

是非、当直の翌日は非番にしたい!という思いは重々あるそうですが、代わりの勤務医を確保するための人件費が出せない・・・現状でも赤黒ぎりぎりの線で運営しているそうですから・・・

こうやって医療ミスは起きるのでしょうし、ミスが起きて訴訟になれば病院は大打撃です。

まったく、医療費を削減しろ!という政治家や官僚は何を考えているのでしょうか?

いくら国策で医師数を増やしたって、病院側に雇う余裕が出ないような医療費では何の解決にもならないじゃないですか。

 

自民も民主党もTPP は基本受け入れのようです。

早く医療保険が破綻して、本当に頑張っている医療施設にお金が入るような時代がくれば良いのに・・と思ってしまいます。

「金持ちだけが良い医療を受けるなんて差別だ!」「命に差をつけるな!」

言いたい事はわかります。

でもそれが自由主義国家ですから。。。。。

あとは政治がどこまで社会保障を確保してくれるか・・です。

医療費、介護費、生活保護費含めて、社会保障を削る政策を掲げている政治家には投票できませんね。