尖閣・竹島・北方領土・・・

小学校の社会科の教科書に掲載されている、「日本の領土問題」の項目には、ロシアとの北方領土(色丹・歯舞・択捉・国後)、中国との尖閣諸島、韓国との竹島が取り上げられています。

これらの土地は、第二次世界大戦後のポツダム宣言に基づき、日本の国土と主張しているが、調べていくと微妙な部分もありそうです。

 

たとえば北方領土に関しては、「1858年の日露修好通商条約以来一貫した日本領土であり平和的に確定した国境線」という日本に対し、ロシア側は第二次大戦終盤に参戦が決まった「ヤルタ会談」での取り決め・・と言っています。

当時のアメリカが敵国日本を叩きつぶすためにソ連に餌をぶら下げて参戦させたという可能性は充分にありうる話です。

ただ戦後のアメリカは「北方四島は日本の領土」という公式見解を示しているようなので、現在もロシアが形勢不利な状況なのでしょうが、実効支配はロシアが行っているので、このまま百年も過ぎれば、国際的にもロシア領土という結末になりそうですね。

 

同じ事が竹島に言えます。

アメリカは大戦後、「竹島は朝鮮の一部として取り扱われたことが決してなく、1905年頃から島根県隠岐庁の管轄下にあり、この島はかつて朝鮮によって領有権の主張がなされたとはみなせない」として韓国の要求を却下しています。

その翌年に韓国大統領・李承晩の海洋主権宣言が一方的に宣言され、韓国に軍事的に占領されました。

李承晩ラインの一方的通告についてはのちの日韓基本条約によって廃止されたことが合意されたにも拘わらず、韓国は以降も不法に軍事占領を続けています。

実効支配は韓国が続けていますので、このまま行けばいずれ韓国領土になってしまいますね。。。。。。

 

さて、尖閣諸島はどうでしょう?

こちらは1895年の日清戦争時にまでさかのぼりますが、それ以後日本の実効支配が継続しており、一時は鰹節工場などを中心に島民が数百名住んでいたようです。

中国が騒ぎ始めたのは、東シナ海の大陸棚に石油資源が埋蔵されている可能性があることが指摘され始めた、1970年台になってからのことです。

ようするに、地下資源が出るなら俺の土地だ・・・ということですな。

世界の中心は中国だという中華思想の国ですから、仕方ないのかも知れませんが、その思想は国際的には無理がありすぎます。

沖縄(石垣?)の漁師さんがTVインタビューに答えていました。

「港さえあれば、俺らは喜んで利用するけどなあ・・・」

 

さて、竹島に韓国大統領が普通に来る・・・尖閣に中国人が普通に来る・・・

日本の政治家に領土を守ろうという気運が出てくるでしょうか?

自民党から出たのは、「領土守るために政権交代を」だそうです。

これだけ領土問題を放置してきた党の言葉とは思えませんね。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    Hなナース (土曜日, 18 8月 2012 20:26)

    院長お久しぶりです。領土問題に関しては自分も最近勉強していたところです。国家間の関係重視もありますが・・・・。韓国、中国は自国の領土であるように海外向け観光パンフレットを作成し、世界中に配って、国民にも幼年時より教育しているみたいですね。かたやわが国では。まず、国旗、国歌に対する尊厳を教えない日教組主体の教育にも問題があるのではないかと考えます。決して街宣車ガンガンの右翼活動を称賛しているわけではありません、彼らの主義主張にも問題ありと思いますが。強制送還?送り届けてるだけじゃない!!!

  • #2

    院長 (日曜日, 19 8月 2012 09:05)

    Hなナースさん・・・お久しぶり。お元気そうで・・・。そろそろ日本も、大戦後の処理という亡霊から離れて、主権国家として他国に向けて主張していくべきなのではないでしょうか?領土問題も然り、貿易問題も然り、防衛も然りです。中国や韓国の方がよっぽど国際的な戦略を持ってるように思えます。まずは国民一人一人が、自分の国を任せられる政治家なのかどうかを判断することから始めなきゃ・・・と思っています。