断り方・・

先日の飲み会でのお話・・(本当かどうかは皆さんのご想像にお任せします)

 

その1

ある救急告示病院(救急車を受け入れますよ!って宣言している病院)にたまたま耳鼻咽喉科の先生が当直だったようで・・

ちょうど夜間に鼻血で救急車が出動。

救急隊がその病院に受け入れ要請したところ、「すみません、道具全部使ってしまって、もう診れません・・」という返事をいただいたそうで・・・

 

その2

最近、断り方も次第に種類が増えて来たようで・・・

以前からのスタンダードは、「病床満床で入院できない」「当直医が専門外で診れない」「院内病棟患者が急変して忙しい」など。

たしかにこの辺は「あ、そうなの・・」と真実かも知れないと思わせる節があるが、それでも毎回、1時間経過しても3時間経過しても、「病棟で患者が急変して・・」じゃあ、この病院に入院したらやばいかも???って・・・

最近あったのは、「すみません、医師がいません・・・」「は???」だって!!

 

その3

当院に入院治療が必要な患者さんがいる場合、私が周辺の病院に電話をして、当直(または担当の)医師に「これこれこういう患者さんなのですが入院出来ますでしょうか?」とお伺いを立てるのですが・・・

ある救急病院は、守衛さんが・・・「今日の当直の先生は脳外じゃなくて内科の先生だからダメです」「いや、脳梗塞の疑いなので外科じゃなくて内科で良いんですが・・」「えっ?内科?じゃあ、8時半以降に外来の内科の先生が来るので後で電話してください」「当直は内科じゃないんですか?????」「とにかく後でお願いします」

 

その4

救急隊が受け入れ要請すると、必ず、「受け入れは可能なんですが、1泊○○万円の差額ベッドしかありませんが・・大丈夫でしょうか?」「えっ??○○万円????じゃあ、良いです・・・」

ホテルミラコスタみたいな豪華な病院・・・??

 

その5

県立の精神うんたらかんたらセンター・・・精神科救急をやります!!と宣言した割には救急車の要請は断りまくり・・・県庁!知ってるのか?

例えば・・うつの患者さんが薬物を多く服用。意識は清明、服用量も生命に関わらない程度でも、「それは精神的には問題ないので内科で診てもらってください」

あるいは、興奮状態の人を救急隊が収容。

センターに電話したところ、約1時間救急隊の電話で患者さんと話をして、「落ち着いて、もう精神的には問題ないので直近の救急病院へ・・・」

県立なのに・・・精神科救急やるって宣言したのに・・・ひどい!!!!

県民は税金の無駄遣いだと怒るべきですよ。

 

さて、当院は数ある周辺の救急告示病院が受けられなかった救急車だけを細々と受け入れてきました。

おかげさまで、半年間の収容救急台数は300台を越えました。

とっても困る患者さんもたくさんいたけど・・・でも感謝してくれる患者さんやご家族もいて・・・今後も頑張って受け入れて行こうと思います(いろんな方面を毒づきながら・・)。

 

外来の患者さん、ご家族さんにはすごく迷惑をおかけしますが、許してください。

代わりに、時々こんなふうに面白いブログ書きますから・・・(いつかどっかからいじめられるな・・・)